肺炎球菌ワクチンはいつから?名古屋市の費用・効果・接種回数

肺炎球菌ワクチンはいつから?名古屋市の費用・効果・接種回数

歳を重ねるにつれて、「風邪をこじらせて重い肺炎にならないか心配…」「持病があるから感染症には気をつけたい」と不安を感じることはありませんか?

実は、日常的にかかる肺炎の原因として最も多いのが「肺炎球菌」という細菌です。

この肺炎を予防し、重症化を防ぐための高齢者の肺炎球菌ワクチンの制度が、令和8年(2026年)4月から新しく生まれ変わったことをご存知でしょうか。

この記事では、当院(クリニックテルミナ)でも接種可能な新しいワクチン「プレベナー20」について、従来のワクチンとの違いやワクチンの効果、対象者、費用まで、分かりやすく解説します。

⚠️ 高齢者肺炎球菌ワクチンに関する重要な注意点

令和8年(2026年)4月1日より、定期接種のワクチンが従来の「ニューモバックス(23価)」から、新しい「プレベナー20(20価)」に変更されました。
新ワクチンは1回の接種で、その後の追加接種を基本的に必要としないため、過去に高齢者肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス等)を一度でも接種したことがある方は、原則として今回の公費助成(定期接種)の対象外となりますのでご注意ください。


1. 「肺炎球菌感染症とは」?

肺炎球菌感染症とは、その名の通り「肺炎球菌」という細菌によって引き起こされる病気です。咳やくしゃみなどの飛沫を通じて感染しますが、実は日本人の高齢者の約5〜10%は、普段から鼻や喉の奥にこの菌を持っている(常在している)と言われています。

健康な時は悪さをしませんが、加齢や疲労、持病などで免疫力が低下すると、菌が気管支や肺、さらには血液中に侵入し、以下のような重い合併症を引き起こすリスクがあります。

  • 肺炎
  • 気管支炎
  • 敗血症(血液中に菌が回る重篤な状態)

特に、糖尿病や腎臓病などの持病がある方は重症化しやすいため、ワクチンによる事前の予防が強く推奨されています。


2. 新ワクチン「プレベナー20」の優れたワクチンの効果

令和8年4月から定期接種に採用された「プレベナー20」は、90種類以上ある肺炎球菌のうち、特に重症化しやすい20種類の菌(血清型)に対して効果を発揮する新しい「結合型ワクチン」です。

免疫が作られにくい乳幼児の定期接種にも使われている技術が応用されており、高齢者の方でもしっかりと免疫を獲得しやすい工夫がされています。

肺炎球菌ワクチンの予防接種

従来のワクチン(ニューモバックス)との違い

これまで主流だったワクチンと比較して、どのようなメリットがあるのかを表にまとめました。

項目 新ワクチン
プレベナー20
従来のワクチン
ニューモバックス
ワクチンの効果 肺炎球菌による肺炎などの発症予防が期待されます 一定の予防効果あり
追加接種の目安 原則として追加接種は不要(1回のみ) 約5年で効果が減弱(5年ごとの追加接種が必要)
接種回数 1回 複数回(5年ごと)

最大のメリットは、「1回の接種で、その後の追加接種を基本的に必要としない」という点です。何度も打ち直す負担がなくなるのは、患者様にとって嬉しいポイントですね。


3. 定期接種の対象者と費用(名古屋市の場合)

高齢者肺炎球菌の定期予防接種として、名古屋市に住民登録があり、以下の条件をすべて満たす方に費用助成が行われています。

対象となる方

  1. 接種日において満65歳の方
    (※または満60歳〜64歳で、心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能に身体障害者手帳1級相当の障害がある方)
  2. 過去に高齢者肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスやプレベナー20)を接種したことがない方

(注)過去にプレベナー13やバクニュバンス等の肺炎球菌結合型ワクチンを接種されたことがある方は、接種間隔などの確認が必要なため、一度医師にご相談ください。

(参考)名古屋市では、定期接種の対象から外れてしまった66歳以上の方にも、独自に任意予防接種の費用助成を行っています。

気になる接種費用

  • 定期接種(公費助成あり): 5,600円(自己負担金)
  • 任意接種(全額自己負担): 11,000円(1回あたり)

なお、生活保護世帯の方や市民税非課税世帯の方などは、事前に区役所などで所定の証明書(市民税非課税確認書や生活保護受給証明書など)を取得し、当院窓口へご提出いただくことで自己負担金が免除(無料)となります。


4. 副反応と接種の流れについて

予想される副反応

ワクチン接種後、一時的に以下のような症状が出ることがあります。

  • 注射した部分の痛み、赤み、腫れ(※少し腫れが強く出ることがあります)
  • 倦怠感(からだのだるさ)
  • 頭痛、軽い発熱

これらは免疫が作られているサインでもあり、通常は数日以内に自然と治まりますのでご安心ください。

接種までの流れと持ち物

当院をはじめとする名古屋市の指定医療機関で接種が可能です。

ワクチンの在庫確保のため、事前の予約をお願いしております。

【当日の持ち物】
名古屋市に住民登録があることがわかるもの(運転免許証、マイナンバーカードなどの本人確認書類)をお持ちください。
免除制度を利用される方は、各種証明書も忘れずにご持参ください。


5. このような方におすすめです

肺炎球菌ワクチンは、以下のような方に特におすすめの予防接種です。

  • 65歳を迎えた方(または今年迎える方)
  • 糖尿病、腎臓病、心疾患などの持病がある方
  • 肺炎球菌による肺炎や重症感染症を予防したい方
  • 何度もワクチンを打ち直すのが手間に感じる方

まとめ:1回の接種で、肺炎リスクから身を守りましょう

今回は、新しくなった高齢者の肺炎球菌ワクチンについて解説しました。大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。

新しいワクチン「プレベナー20」の特徴:

  • 持続期間が長い: 1回の接種で、原則として5年ごとの追加接種が不要です。
  • ワクチンの効果: 重症化しやすい20種類の肺炎球菌をカバーし、肺炎などの発症や重症化の予防が期待されます。
  • 対象者に注意: 過去にニューモバックス等を一度でも接種した方は、原則として定期接種の対象外となります。
  • 費用について: 名古屋市の定期接種対象者は自己負担5,600円(免除制度あり)で接種可能です。

「肺炎」は決して侮れない病気ですが、ワクチンの進化により少ない負担で長く確実な予防ができるようになりました。

名古屋市中村区にあるクリニックテルミナでは、皆様の健康な毎日をサポートするため、各種予防接種のご相談を承っております。「私は対象になるのかな?」「持病があるけど打てる?」など、少しでも気になった方は、ぜひ一度当院までお気軽にご相談ください。病院の診察室で肺炎球菌ワクチンの注射を受けているシニアの患者


👤 記事作成・監修:クリニックテルミナ 医師


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