低気圧でこめかみが痛む原因と対策!頭痛の最新治療はいつから有効?

低気圧でこめかみが痛む原因と対策!頭痛の最新治療はいつから有効?

低気圧が近づくと、頭の片側や「こめかみ」のあたりがズキズキと痛む……。そんなつらい「頭痛(片頭痛)」にお悩みではありませんか?

「天気が悪いから仕方がない」「市販の痛み止めを飲んでだましだまし過ごすしかない」と諦めてしまう方も少なくありません。

実は、そうした気圧の変化に伴う頭痛の多くは「片頭痛(へんずつう)」であり、現在は一時的に痛みを抑えるだけでなく、頭痛の発作そのものを起こりにくくする新しい予防治療が登場しています。

当院(クリニックテルミナ)でも導入している最新の予防薬(アジョビ皮下注)の特徴や効果、気になる費用や副作用まで、頭痛でお悩みの方へ向けて分かりやすく解説します。


1. 低気圧でこめかみが痛むのはなぜ?頭痛の「原因」と仕組み

天気が崩れるとき(低気圧)に頭痛が起こるメカニズムには、脳の血管と神経の働きが深く関係しています。

低気圧による血管の拡張

気圧が低下すると、人間の体は微妙な圧力の変化を感じ取り、頭蓋骨の内部にある血管が拡張しやすくなります。

この広がった血管が、周囲を取り囲む「三叉神経(さんさしんけい)」を圧迫・刺激することで、ズキンズキンとした痛みを引き起こします。

「こめかみ」が痛む理由

片頭痛の多くは、頭の片側(特にこめかみのあたり)に拍動性の痛みが現れるのが特徴です。

これは三叉神経の枝がちょうどこめかみの周辺に伸びているためで、血管の炎症や拡張による刺激を最も感じやすい部分だからです。


2. 片頭痛の新しい予防治療「CGRP関連抗体薬」とは?

これまでの頭痛治療は、痛くなってから飲む「鎮痛剤(急性期治療)」が主流でした。しかし、現在は頭痛の回数や重症度そのものをあらかじめ減らす「予防治療」が大きく進化しています。

その主役となるのが、2021年に登場した「CGRP関連抗体薬」と呼ばれる注射薬です。

片頭痛が起こる仕組みとCGRP関連抗体薬(アジョビ)が痛みのシグナルを抑えるメカニズム of 解説イラスト

CGRP(シージーアールピー)とは?

片頭痛が起こるとき、脳内では「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」という物質が過剰に放出されています。この物質が血管を拡張させ、強い炎症を引き起こす元凶となっています。
最新の注射薬は、このCGRPの働きを直接ブロックすることで、頭痛発作の発生そのものを強力に食い止める効果が期待できます。

当院では、このCGRP関連抗体薬の一つである「アジョビ皮下注225mg」を採用しています。


3. 当院で採用している片頭痛治療薬「アジョビ」の特徴

アジョビは、片頭痛発作の抑制に優れた効果を発揮する最新の予防注射薬です。患者様のライフスタイルに合わせて、投与スケジュールを選ぶことができます。

片頭痛予防薬「アジョビ皮下注225mg」のシリンジ型とオートインジェクター型の製品パッケージ写真

選べる2つの投与方法

アジョビの投与方法は、通院頻度やご希望に合わせて以下の2パターンから選択可能です。

投与パターン 投与量と場所 こんな方におすすめ
① 4週間に1回

1回につき1本を接種

(院内接種、または医師の指導のもとご自身での自己注射も可能)

アジョビを4週に1回、1回あたり1本投与する場合のスケジュール解説イラスト

  • 定期的に体調を医師に相談しながら進めたい方
  • 自宅での自己注射を取り入れたい方
② 12週間に1回

1回につき3本を病院でまとめて接種

アジョビを12週に1回、1回あたり3本投与する場合のスケジュール解説イラスト

  • 仕事や家事で忙しく、通院回数をなるべく少なく抑えたい方

主な注射の部位

注射は、腹部(お腹)、大腿部(太もも)、上腕部(二の腕)のいずれかに行います。皮下注射のため、比較的短い時間でスムーズに接種が完了します。

アジョビ皮下注の接種部位(腹部、大腿部、上腕部)と、腹部接種時の注意点(へそから5cm以内は避ける)を示す解説イラスト


4. アジョビによる治療は「いつから」効果が出る?

治療を始めるにあたって、「いつから効果を実感できるのか」はとても気になるポイントですね。

効果実感の目安: 投与開始から1〜2週間以内、または最初の1ヶ月目から

従来の毎日飲む予防薬に比べ、アジョビは注射後比較的早い段階で血中濃度が安定するため、早い方では「次の低気圧の日に、いつもより頭痛が軽かった」「薬を飲む回数が減った」といった効果を実感されます。
※効果の現れ方には個人差があります。まずは3ヶ月ほど治療を継続し、頭痛の頻度や痛みの強さがどれくらい減るかを様子を見て評価していきます。


5. 治療にかかる費用(保険適用)の目安

アジョビによる片頭痛予防治療は、医療保険(3割負担など)が適用されます

■ 3割負担の場合の薬剤費目安

4週間に1回(1本接種)の場合: 約11,000円〜12,000円前後 / 回

12週間に1回(3本接種)の場合: 約34,000円〜35,000円前後 / 回

※上記は薬剤費のみの目安です。このほかに再診料、処方箋料、指導料などの診察費用が別途かかります。
※お持ちの保険証の負担割合(1割・2割など)や、医療費助成等の対象によって、自己負担額は異なります。

「少し高いな」と思われるかもしれませんが、頭痛のせいで仕事や家事が手につかないといった損失や、市販の鎮痛剤を毎月大量に買い続ける負担、そこで何より「いつ痛くなるか分からない不安」から解放されるメリットを考えると、非常に価値のある選択肢となるはずです。


6. 知っておきたい副作用とデメリット

どんな治療にも副作用のリスクは存在します。安全に治療を継続いただくために、当院ではデメリットについても包み隠さずお伝えしています。

主な副作用(注射部位の反応)

最も多くみられるのは、注射した場所(お腹や太ももなど)の赤み、痛み、腫れ、皮膚が硬くなる(硬結)といった局所的な皮膚症状です。これらは軽度であることが多く、通常は数日から 1週間程度で自然に軽快します。

注意が必要な重篤な副反応

ごく稀に、蕁麻疹、かゆみ、動悸、息苦しさといったアレルギー反応(アナフィラキシーを含む過敏症)が現れることがあります。万が一、注射後に体調の異変を感じた場合は、すぐに当院までご連絡いただくか、速やかに受診してください。


7. このような頭痛でお悩みの方におすすめです

・月に何度も低気圧や天候の崩れに合わせて、こめかみがズキズキ痛む方

・市販の痛み止めや処方された鎮痛剤を飲む回数が、月に10日以上に増えてしまっている方

・頭痛のせいで仕事のパフォーマンスが落ちたり、大切な予定を楽しめなかったりする方

・これまでの飲み薬による予防治療では、十分な効果が得られなかった方


まとめ:気圧に振り回されない健やかな日々へ

今回は、低気圧で起こる「こめかみ頭痛」の原因と、画期的な新しい片頭痛予防注射薬について解説しました。

原因に直接アプローチ: 気圧変化で拡張する血管と神経の刺激物質(CGRP)をブロックし、根本から発作を抑えます。

選べる通院ペース: 4週に1回、または忙しい方に嬉しい12週に1回(3本まとめて)の投与スケジュールが選べます。

高い効果実感: 早い方では1本目の投与(1〜2週間)から、頭痛頻度や薬の服用量の減少を実感いただけます。

まずは医師へ相談: 保険適用(3割負担で1本あたり約1.1万〜1.2万円の薬剤費)の治療です。ご自身の頭痛が適応になるか、まずは診察で判断いたします。

頭痛は「付き合っていくしかない持病」ではありません。

名古屋市中村区にあるクリニックテルミナでは、脳神経内科の専門的な視点から、患者様一人ひとりの症状に寄り添った最適な頭痛治療をご提案しております。

雨の日や台風のたびにこめかみの痛みに耐えている方は、ぜひ一度、当院までお気軽にご相談ください。


👤 記事作成・監修: クリニックテルミナ


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