帯状疱疹の初期症状と原因は?予防接種の効果と費用

帯状疱疹の初期症状と原因は?予防接種の効果と費用

突然やってくるつらい神経の痛みや、ピリピリとした湿疹。「この痛みは一体何なのだろう」「50歳を過ぎたら注意が必要と聞いたけれど、どう予防すればいいの?」と不安を抱えていませんか?

実は、日本人の3人に1人が80歳までに発症すると言われている身近な病気があります。それが「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」です。

当院(クリニックテルミナ)でもご相談が増えているこの病気について、発症の原因や見逃せない初期症状、そして多くの方が検討される予防接種予防効果や費用、デメリットまで、分かりやすく解説します。

⚠️ 帯状疱疹の予防接種をご検討中の方へ重要な注意点

帯状疱疹の予防接種は、基本的に50歳以上の方が接種対象となります(※シングリックスのみ、罹患リスクが高いとされる18歳以上の方も対象です)。
また、一度発症してしまった後でも再発予防として接種可能ですが、現在まさに症状が出ている(発症中)の時期には接種できません。症状が完全に落ち着いてから医師と相談の上で開始となりますので、まずはご自身の状態についてお気軽にご相談ください。


1. 帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは?発症の原因を解説

帯状疱疹は、体の片側の一部にピリピリとした痛みが現れ、その部分に水膨れを伴う発疹が出現する病気です。

その原因は、多くの方が子供の頃に感染した「水ぼうそう(水痘)ウイルス」にあります。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節にひっそりと潜み続けているのです。
加齢やストレス、疲労などによって免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始めることで帯状疱疹を発症します。特に50歳から発症率が急上昇するため、50代を迎えたら注意が必要な病気の一つです。

子供の頃の水ぼうそうウイルスが神経節に潜伏し、加齢や免疫力低下によって再び活性化して帯状疱疹を発症するまでの仕組みのイラスト解説


2. 見逃さないで!帯状疱疹の初期症状と特徴

帯状疱疹は、早期に治療を始めるほど重症化や後遺症を防ぎやすくなります。そのため、以下のような初期症状に早く気づくことがとても大切です。

① 皮膚のピリピリ・チクチクした痛み(発疹の前触れ)

いきなり湿疹が出るのではなく、まずは体の片側の皮膚に「ピリピリ」「チクチク」「ズキズキ」とした痛みが現れます。

この段階では見た目に変化がないため、虫刺されや筋肉痛と勘違いしやすいのが特徴です。

② 帯状に広がる赤い発疹と水膨れ

痛みが始まってから数日〜1週間ほど経つと、痛む場所に一致して、赤いブツブツ(発疹)や水膨れが帯状に広がっていきます。

③ 治った後も残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」のリスク

50歳以上で発症した方の約2割が、皮膚の症状が治った後も長期間痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」になると言われています。

また、顔の神経にウイルスの影響が出ると、めまいや耳鳴り、視力低下などの重い合併症が残ることもあります。


3. 帯状疱疹の予防接種と期待できる予防効果

帯状疱疹によるつらい痛みや後遺症を防ぐために、非常に有効な手段が「予防接種」です。
現在、日本の予防接種で使用されているワクチンには、生ワクチンである「乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)」と、不活化ワクチンである「シングリックス」の2種類があります。当院では予防効果がより高いシングリックスを推奨しています。

帯状疱疹予防の任意接種に使用される、グラクソ・スミスクライン(GSK)社の「シングリックス筋注用(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)」の医薬品パッケージとバイアル瓶の製品写真

当院で導入している不活化帯状疱疹ワクチン「シングリックス」。50歳以上の方を対象に、高い帯状疱疹予防効果が長期間持続することが特徴です。

2つのワクチンの予防効果と特徴の比較

ワクチン種類 シングリックス(推奨) 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)
ウイルスのタイプ 不活化ワクチン
(遺伝子組み換え)
生ワクチン
(毒性を弱めたウイルス)
発症の予防効果 50歳以上で約97%
70歳以上でも約90%と極めて高い効果
50歳以上で約50%〜60%の効果
効果の持続期間 約10年間高い効果が持続 約5年を過ぎると効果が徐々に低下
接種回数 計2回(2ヶ月間隔で接種) 計1回

4. 知っておきたい予防接種のデメリットと副反応

① 接種後の局所的な副反応(特にシングリックス)

シングリックスは免疫を強く活性化させるため、接種した部位の痛み、赤み、腫れが高確率で起こります。

また、体のだるさや頭痛、発熱などを感じる方もいらっしゃいますが、多くは接種後3日以内に自然と治まりますのでご安心ください。

② スケジュール管理が必要

シングリックスは2回接種が必要なため、1回目から2ヶ月後(遅くとも6ヶ月後まで)に再度ご来院いただく手間がかかります。

③ 助成制度は生涯に1回限り

名古屋市の費用助成制度はいずれか片方のワクチンで「生涯に1回限り」しか利用できません。そのため、どちらを選ぶかを慎重に検討する必要があります。


5. 名古屋市の助成制度と予防接種の費用目安

名古屋市に住民登録がある50歳以上の方は、市からの費用助成制度を利用して一部公費負担での接種が可能です。全額自己負担(自費)の場合と比較して、大幅に費用を抑えることができます。

ワクチン種類 名古屋市助成を利用した場合
(自己負担額)
全額自己負担の場合
(当院の場合)
シングリックス
(不活化・計2回)
1回あたり 10,800円
(2回総額 21,600円)
1回あたり 21,000円
(2回総額 42,000円)
ビケン
(生ワクチン・計1回)
4,200円(総額) 8,000円(総額)

※市民税非課税世帯や生活保護世帯の方は、所定の手続きにより自己負担金が免除される仕組みもあります。

当院でのより詳しい予約手順やワクチンの在庫状況などについては、【当院の帯状疱疹ワクチン特設ページ】にてご案内しておりますので、合わせてご覧ください。


6. このような方はぜひ予防接種をご検討ください

・50歳を迎え、健康で充実したセカンドライフを送りたい方

・周りに帯状疱疹にかかった人がいて、その痛みのつらさを聞いて不安になった方

・仕事や家事でストレスや疲れが溜まりやすく、免疫力の低下が気になっている方

・名古屋市の助成制度を活用して、高い予防効果があるシングリックスをお得に接種したい方


まとめ:帯状疱疹を防いで安心な毎日へ

今回は、50代からリスクが高まる「帯状疱疹」の原因初期症状予防接種について解説しました。大切なポイントをおさらいしましょう。

原因は過去のウイルス: 加齢やストレスによる免疫力低下で、体内に潜んでいた水ぼうそうウイルスが暴れだします。

初期症状に注意: 皮膚のピリピリとした痛みの後、帯状の赤い発疹や水膨れが出ます。早めの受診が後遺症を防ぐカギです。

優れた予防効果: シングリックス(2回接種)なら、50歳以上で約97%の発症予防効果が約10年間期待できます。

名古屋市の助成が利用可能: 50歳以上であれば市の助成により、シングリックスは1回10,800円、ビケンは4,200円の自己負担で接種可能です。

帯状疱疹は、なってから後悔する前に「ワクチンで防ぐ」ことができる病気です。名古屋市中村区にあるクリニックテルミナでは、患者様一人ひとりのご希望やご体質に合わせた丁寧なカウンセリングと予防接種を行っております。「自分はどちらのワクチンがいいのかな?」と迷われた方も、ぜひ一度当院までお気軽にご相談ください。


👤 記事作成・監修: クリニックテルミナ


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