メタボとは?

メタボとは?

現代病の多くはメタボリック症候群(メタボ)によって起こります。メタボとは過食の割に運動不足のために栄養過多になってしまい、余った栄養分が体内で悪さをすることです。余った栄養分として代表的なのが内臓脂肪で、内臓脂肪は動脈硬化を引き起こします。内臓脂肪から高血圧、糖尿病、脂質異常症を起こすホルモンが分泌されるのです。その結果、血管が硬く血液がドロドロ血になり、動脈の内腔にカスが沈着していくのです。最終的には動脈がつまってしまい、脳梗塞、心筋梗塞のような血管障害が起きてしまいます。

メタボは、一般健診では肥満(腹囲が男性なら85cm以上、女性なら90cm以上)が診断基準になりますが、本来は「体内に内臓脂肪が溜まって動脈硬化を起こしやすくなる状態」を指します。内臓脂肪が多ければ、別に太ってなくてもメタボなのです。さらに拡大解釈をすると、内臓脂肪に限らず栄養過多で生まれる余りものが溜まっていく状態をメタボと考えることが出来ます。活性酸素、アミロイドも内臓脂肪と同様に体内の余りものです。活性酸素は癌を、アミロイドはアルツハイマー病を起こします。癌は内臓のメタボ、アルツハイマー病は脳のメタボとも考えられます。

まず何を調べるべきでしょう?第一に”本当にメタボかどうか?”を確かめるべきです。単に太っているだけでメタボと決めつけてはいけません。腹部エコーやCTで内臓脂肪の程度を調べます。体内の脂肪は大きく皮下脂肪と内臓脂肪に分かれます。皮下脂肪が多く内臓脂肪が少ない肥満は、内科的には問題ありません。むしろ皮下脂肪は内臓を保護する役割があり、あまり少ないのも良くありません。内臓脂肪型の肥満が危険なのです。

あなたはメタボではありませんか?

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