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認知症の6~7割を占めるアルツハイマー病の元は、発症する20年前から脳内で始まります。アミロイドという異常物質が溜まっていくのです。従ってアルツハイマー病予防の第一は、アミロイドを脳内に溜めないことです。中年期(45~64歳)からアミロイドに備えるべきです。
アミロイドがどこで生まれ、どのように脳内に住みつくか、詳しくは分かっていませんが、私はメタボが原因の一つと考えています。メタボは「内臓脂肪が体内に溜まり、動脈硬化を起こしやすくしている状態」です。過食に運動不足が加わり、体内に内臓脂肪という余りものが増えていくのです。体内の余りものは内臓脂肪だけではありません。癌の元の活性酸素も栄養過多(メタボ)で余っていきます。同様に脳内のアミロイドも余っていくと考えられます。メタボによるアミロイドが溜まったことにより、アルツハイマー病を起こすのです。メタボの多い欧米諸国や欧米化した我が国でも、アルツハイマー病が急増してきたという事実がそれを物語っています。
メタボにより、内臓脂肪、活性酸素、アミロイドが溜まっていきます。内臓脂肪を減らすメタボトレーニングがアミロイドも減らしてくれるわけです。メタボトレーニングは筋トレと有酸素運動の組み合わせです。筋トレには筋肉強化とストレッチがあります。弱った筋肉を強くして、縮んだ筋肉を伸ばすのです。代謝の多くは筋肉で行われますから、筋肉の状態を整えることで、栄養分を燃やす準備が出来るのです。後はせっせと燃やすこと。有酸素運動でゆっくり脂肪を燃やしていくのです。有酸素運動の代表が散歩で、一日5000歩の散歩は認知症を三分の一に減らすといわれています。燃やすのは内臓脂肪なのですが、アミロイドの元も含まれているはずです。
中年を過ぎたら、メタボトレーニングを始めるべきです。間近に迫ってきた動脈硬化による血管障害(脳梗塞、心筋梗塞など)や癌の予防だけでなく、10~20年先の認知症(アルツハイマー病)にも備えて、毎日少しずつトレーニングを続けましょう。
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