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海外渡航ワクチン・予防接種
海外への赴任、ご旅行、留学などを予定されている方を対象に、渡航先に応じた各種トラベルワクチンの接種を行っています。感染症のリスクから身を守り、現地で安心して過ごすためには、計画的な予防接種が極めて重要です。
当院では、渡航先や滞在期間に合わせて必要なワクチンのご提案からスケジュール管理までサポートいたします。ワクチンによっては複数回の接種必要。現地での滞在期間を考慮しお早めにご相談ください。
特に東南アジアやアフリカ、中南米などへの渡航時は、国内では見られない感染症への対策が推奨されます。ご自身の健康と、周囲への感染拡大を防ぐためにも、万全の準備を整えましょう。
1. 地域別接種推奨ワクチン
| 渡航地域 | 強く推奨されるワクチン | 推奨されるワクチン |
|---|---|---|
| アジア (東南アジア・南アジア) |
A型肝炎、B型肝炎、破傷風 | 日本脳炎、狂犬病 |
| アフリカ | A型肝炎、破傷風 | B型肝炎、日本脳炎、狂犬病 |
| 中南米 | A型肝炎、破傷風 | B型肝炎、日本脳炎、狂犬病 |
| 中近東 | A型肝炎、破傷風 | B型肝炎、日本脳炎、狂犬病 |
| 欧米・オセアニア | 破傷風 | B型肝炎 |
※上記の分類は、厚生労働省検疫所(FORTH)の海外渡航ガイドラインに準拠し、当院で採用・取扱している国内承認ワクチンに限定して推奨度を独自に整理した一覧です。渡航期間や滞在形態により優先度が変動する場合があります。
2. 取扱ワクチンの種類・薬剤名・費用
3. 詳しい標準接種スケジュール(間隔)
各ワクチンの推奨される接種タイミングです。十分な免疫をつけるための目安としてご確認ください。
| ワクチンの種類 | 標準的な接種スケジュール(間隔) |
|---|---|
| A型肝炎 | 【1回目】 ➔ (2~4週間後) ➔ 【2回目】 ※長期間(数年単位)の滞在・留学をする場合は、2回目から半年~1年後に【3回目】を接種することで、数十年単位の長期的な免疫がつきます。 |
| B型肝炎 | 【1回目】 ➔ (4週間後) ➔ 【2回目】 ➔ (24週間後) ➔ 【3回目】 |
| 破傷風 | 過去に定期接種(三種混合等)を完了している方: 1回の追加接種で約10年間有効になります。 過去に未接種、または履歴不明な方(計3回): 【1回目】 ➔ (3~8週間後) ➔ 【2回目】 ➔ (6~12ヶ月後) ➔ 【3回目】 |
| 狂犬病 | 【1回目】 ➔ (7日後) ➔ 【2回目】 ➔ (21日または28日後) ➔ 【3回目】 |
| 日本脳炎 | 過去に定期接種を完了している方: 1回の追加接種(推奨)。 過去に未接種の方(計3回):【1回目】 ➔ (1~4週間後) ➔ 【2回目】 ➔ (1年後) ➔ 【3回目】 |
※上記は一般的な国内向けの標準スケジュールです。渡航までの期間が極めて短い場合は、最短スケジュールへの組み替えや、優先順位の高いワクチンを絞り込んでの接種をご提案しますので、まずは一度ご相談ください。
- 渡航前までに2回目接種までは必ず終了させてください(帰国後などに3回目接種を行うことがあります)。
- 当院で一度にお選びいただけるワクチンは最大4種類までとなります。
- 複数のワクチンを接種ご希望の場合、最適な接種スケジュールをご相談させていただきます。
- 接種完了後には接種証明書をお渡しいたします。
【当日の持ち物】
- 母子健康手帳、または過去の予防接種記録
(これまでの接種歴を正確に把握し、無駄のないスケジュールを組むために必要です) - 渡航先や滞在予定期間がわかるメモ
A型肝炎ワクチン
■ A型肝炎ウイルス感染症とは
A型肝炎ウイルス(HAV)感染により、発熱・下痢・黄疸・急性肝炎などがおこります。
HAVは糞便中に排泄されるため、患者の発生数は衛生環境に影響されやすく、発展途上国では蔓延しています。
急な発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気や嘔吐が見られ、数日後には黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が現れます。
■ A型肝炎ワクチン(エイムゲン)とは
全3回のワクチン接種で、A型肝炎ウイルス抗体陰性者の100%が抗体陽性となった報告があります。
海外での主な流行地域はアジア、アフリカ、中南米で、これらの地域への渡航を予定している方にはワクチンの接種を強く推奨します。
| 対象者 | 接種スケジュール・回数 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 満18歳以上 | 計 3回 ・2回目:初回接種から2~4週間後 ・3回目:初回接種から6ヶ月後 |
16,800円 / 回 |
B型肝炎ワクチン
■ B型肝炎ウイルス感染症とは
B型肝炎ウイルスによって起こる、致命的となり得る肝臓の感染症です。
主に血液を介して、医療事故・性行為・刺青などから感染する可能性があります。
感染した人の中には、数週間続く急性症状(黄疸、激しい倦怠感、嘔吐など)を起こすことがあります。持続感染すると、後に肝硬変や肝がんへ進展するリスクがあります。
■ B型肝炎ワクチン(ビームゲン)とは
全3回のワクチン接種(皮下注射)にて、B型肝炎抗体陰性者の96.1%が抗体陽性となった報告があります。
獲得した免疫は少なくとも15年間持続することが確認されています。
| 対象者 | 接種スケジュール・回数 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 満18歳以上 | 計 3回 ・2回目:初回接種から4週間後 ・3回目:初回接種から5~6ヶ月後 |
7,500円 / 回 |
破傷風ワクチン
■ 破傷風とは
破傷風菌は土壌中に広く存在し、切り傷などの創傷部位から体内に侵入して感染します。
潜伏期間は3日~21日で、筋肉の痙攣や呼吸困難を引き起こし、発症した場合の致死率が高い感染症です。
海外では傷口への対応が遅れることで感染リスクが高まるため、渡航の際の接種が強く推奨されます。
■ 破傷風ワクチン(沈降破傷風トキソイド)とは
ワクチン接種により100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
全3回接種を完了することで約10年間抗体が持続します。海外へ渡航される際は、過去の接種歴を確認し追加接種をご検討ください。
| 対象者 | 接種スケジュール・回数 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 満18歳以上 | 計 1~3回(接種歴による) ・2回目:初回から3~8週間後 ・3回目:初回から6ヶ月後以降 |
3,500円 / 回 |
狂犬病ワクチン
■ 狂犬病とは
狂犬病ウイルスを保有する野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からウイルスが侵入することで発症する感染症です。
発症すると水を恐れる「恐水症」などの特徴的な症状が現れ、最終的には呼吸麻痺により死亡します。
発症後の有効な治療法はなく、発症後の致死率はほぼ100%です。
■ 狂犬病ワクチン(ラビピュール)とは
曝露前(感染前)に接種することで、95%以上の防御効果を得られるといわれています。
狂犬病の発生が報告されている国や地域で動物と接触する可能性がある方は事前の接種を強くお勧めします。
| 対象者 | 接種スケジュール・回数 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 満18歳以上 | 曝露前接種:計 3回 ・2回目:初回接種から7日後 ・3回目:初回接種から21日または28日後 ※渡航先で動物に噛まれた場合も、発症予防のため直ちに追加接種(暴露後接種)が必要です。 |
16,000円 / 回 |
日本脳炎ワクチン
■ 日本脳炎とは
日本脳炎とは、蚊を介して日本脳炎ウイルスに感染し、急性脳炎を起こす病気です。
ヒトからヒトへの感染はありませんが、感染者のうち約300~1000人に1人の割合で急性脳炎を発症し、高熱、頭痛、嘔吐、眩暈などで発症します。治療が非常に難しく、発症者の約3分の1が命を落とすこともある怖い感染症です。
■ 日本脳炎ワクチン(ジェービックV)とは
ワクチン接種により、日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができます。
東南アジア地域では現在でも常在性の疾患であり、流行地域への長期滞在を予定されている方には接種をお勧めします。
| 対象者 | 接種スケジュール・回数 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 満18歳以上 | 計 3回 ・2回目:初回接種から1~4週間後 ・3回目:初回接種から1年後 |
7,500円 / 回 |
ご予約方法・問診票について
トラベルワクチンは、お電話、公式LINE、または当院受付窓口にてご予約を承ります。
ワクチンの種類によって薬剤の事前手配が必要となりますため、予約当日の直接のご来院による接種は対応できかねます。また、複数種類の同時接種や、渡航までのスケジュール相談も承っておりますので、期間に余裕を持ってご予約ください。
※渡航先から特定の予防接種証明書(英文など)の提出を求められている書類等がある方は、必ず事前(ご予約時)にお申し出ください。
名古屋市中村区(名古屋駅周辺)で海外渡航前のトラベルワクチン・予防接種をご検討中なら、
お気軽にクリニックテルミナまでお問い合わせください。